A: 組織基本設計

改めての「時代認識」

第四の波でたくさんの仕事が消えていく

無料のオンラインセミナーを視聴できる機会がありました。 日本の中小企業に向けての激励となる 相変わらず切れ味鋭い論説で、昔からのファンです。

第2の波の工業化社会へのシフト後、日本は世界の雄となったが、その過程でガチガチに固定化してしまった価値観・教育制度・法律を含めた社会システムを未だに引きずる日本は 第三の波(IT社会)にも乗り遅れたが、第四の波(AI/サイバー社会)が来た時には相当に危ういので、岸田政権や官僚等あてにせずに 生産性を上げ、有望分野へ挑戦しなさいという内容でした。

就活準備塾の中でも会社選びの際に留意すべきこととして 「事業は永遠ではない」ということを「事業の成長曲線」という理論を引き合いに出して学生たちにこう話していました。「〇〇の仕事がしたくて会社を選んだところで、時代とともに事業・業容は変わってしまうんですよ。もっと言えば、会社がなくなっていることもたくさん事例がありますよ。」と

平成時代の家電業界の凋落がわかりやすいけれど、 最近では自動車業界の例がわかりやすいと思います。 自動運転のレベル5(システムが全ての運転タスクおよび作動継続が困難な場合への応答を無制限に実行する状態)=完全無人運転になった世界における、自動車関連産業への大ダメージは既にその業界ではかなり前からHOTすぎる話題ですよね。電動化だけでも 内燃エンジン、トランスミッション、マフラー、燃料系の部品メーカーは消えるかもしれないと言われているうえに、完全自動運転になった世界では、個人の生活が一変する。車を所有しなくなるので免許証も教習所もいらない、AIが運転するので無謀運転も・事故も激減し、保険もかなり変貌する、交通系の警察業務もいらない、ドライバーという仕事もなくなるなどというというのはうそのような本当の話になるのだろうと思います。 実際、昔あった職業が、なくなってしまったというのは私たちはたくさん知っていますよね。

大前先生も そういう変化に取り残されるなと檄を飛ばしておられました。特に企業のTOPなら、尖がらければ生き残れないと、厳しく言われていました。

尖るとはゼロからイチを生み出す「構想力」だということでした。さすがのAIも学習のたまもので成り立っているので、そこは苦手な領域のようです。 構想力の優れた Amazonのジェフ・ベソス氏、テスラのイーロン・マスク氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、ツイッターのジャック・ドーシー等 今のTOPランナーは みんな性格が悪いが構想力はズバ抜けていると大前先生は言われていました。 工業化社会で培われた教育と価値観の呪縛から突き出ることが「尖る」ということで、奇人変人と思われるわけですから、「尖る」のには かなりの勇気がいることなのかもしれません。