人事制度の課題

人事制度/評価制度は人材育成の為のツールです。

 社員が会社への帰属意識を高め、持てる能力を発揮できていると雰囲気が良いだけでなく、生産性も高まり、業績向上につながりますが、この鍵を握っているのが「自分がどんな風に評価されているか」です。 自身が考える評価の水準と実際になされる評価の実態に
”ギャップ”があったり、そこに納得できる説明が不足していると必ず不平不満につながり、生産性に影響を与えるだけでなく、休職の事態や離職にまでつながりかねません。

 社員が少ないうちは、制度をつくるのも手間がかかりますし、社長の目が行き届いていることもあって なんとかやりくりできているかもしれませんが、社員が少しずつ増えるに従い、一人一人の社員の日常活動をきちんと見ていられなくなるのは当然のことです。いったん作った制度も時代の変化、社内の事業の変化などとの整合性で軋みが出てくるのも当然です。 「評価制度」には社員のチカラを最大化する効能がたかいので、社員数に関わらず、評価制度の考え方の基礎から点検し 改良することをおススメします。

 私が関わった 「人事制度のお困りごとの声」のから主なものをご紹介いたします。

1.もう10年以上評価制度を改定していない・・・

 人事制度にも時代とともにブームがあり、有名なところでは、成果主義、職能等級制度などの言葉は耳にされたこともあると思います。最近よく聞くのはJOB型制度ですかね。

 しかし、ファッションや気分転換の模様替えではないので、「何年改訂していない」ということが問題なのではありません。 その制度が、会社業績の発展、向上に効果を出せているか、社員が成長を促進することに寄与できているか、社員がある程度納得して仕事に向き合えているかが現在の人事制度・評価制度にメスを入れるかどうかの観点だと思います。

 また、「男女共同参画」や「ダイバーシティー」、「SDG’s」等ずっと昔にはなかった考え方が広がっているという社会的(外的)要因との関係や 「第二の創業だ」と本業領域のポートフォリオの転換を志向されている等の内的要因との関係等も評価制度を見直す機会ではないかと思います。 ビジョン・理念の再構築などは評価制度と切っても切れませんよ。

2.よく社員から不満を聞かされる・・・

 不満の要因はどこにあるでしょうか? 「評価の公平性?」「評価のための事務のわずらわしさ?」、いやいや「評価をする管理職の教育不足・レベル不足?」 ・・・全部可能性がありますね。 

 しかし、最も重要なことが忘れられがちで、上記のような HOW(どのように評価するか)の方法論ばかりに目が行きがちなことに私は注意をした方が良いと思っています。 
大切なのは 経営理念・経営ビジョンなどの会社が大切にしたい価値観と実際の評価軸がマッチしていない企業が少なくないと感じているからです。 一大テーマとして、理念やビジョンの再構築や浸透がよく取り上げられていますが、実はそれを具現化するうえで最も効果的なのはその「大切にしたい価値観」と社内の「評価軸」を整合させることです。 

 たとえば、「創造と挑戦!」と声高に唱えるとしたら、チャレンジした人は社内で「よく頑張っている◎」という評価につながっていなければなりません。 価値軸=評価軸になっているか点検しましょう。案外、理念そっちのけで、昔ながらの好ましいビジネスマン像や現業オペレーション上の記憶に残っているアウトプットだけでしか評価していないことはありませんか?

3.改善をしたが、しっくりこなかった。

 住宅で、建売を買えば、規格モノの間取りや部材ですので、多少の妥協は必然ですよね。 それが注文住宅だったらどうでしょうか? 始まりはずっと満足度が高いはずなのですが、 家族が成長し、生活パターンも多様化していく中で、 リフォームのニーズは必ず出てきますよね。 家と同じく、 人事制度・評価制度も運用する中で、実態に合わせてリフォームし続けるべきものなのです。 議論・検討を重ね、課題を事前に洗い出し尽くしたつもりでも、実際に運用が始まると 「違和感」があったり、「例外がいくつも生まれたり」というのは仕方のないことです。 ここでお伝えしたいことは二つです。
 ① ひな形を買ってきて置いておいただけでは多様な事情・変化する社員たちの満足を獲得することは難しいでしょう。
 ② しっかりカスタマイズしたものでも、「出来た!おしまい」では絶対にダメで、 

その後の運用と定着を丁寧にモニタリングしながら修正を重ねる仕掛けが必須だということです。

4.何が正解かわからない・・・

 あなただけではありませんからご安心を。 日本の高度成長期に”早く”、”安く”、”たくさん”と大抵のことは「解」が方向付けされていましたが、現代は「正解のない時代・不確実性の時代」と言われています。VUCA(ブーカ)って聞いたことありませんか?

”VUCA”というは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味します。

人事制度も正解が無いがゆえに、いまだに「決定版」は生まれておらず、とても頭の良い学者や大企業の上層部が、もう何十年も前から今も人事分野での研究を続けています。 御社の規模感や成長プランに無理のないアプローチを考えることが必要であることを肝に銘じてください。VUCAに必要なのは「問うチカラ」といます。 お金でも出せば、「答えをもらえる」と思っていたらそれはとても残念なことと思います。社内で作りこむのです。皆で問いまくるのです。

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